Spectrum Scaleおよびテープについて
大容量アーカイブストレージのディスクシステムとしてIBM Spectrum Scaleを採用しています。またテープ装置を導入しIBM Spectrum Protectによる階層ストレージを構成しています。
項目 | 用途 | 製品名 | 員数 | 総容量 |
大容量ディスクシステム | Spectrum Scaleストレージ | IBM Elastic Storage Server GL6S | 4 | 12.9PB |
大容量テープシステム | テープライブラリ | IBM TS4500テープライブラリ | 1 | 15PB(非圧縮時) |
テープカートリッジ | IBM 3592JDカートリッジ | 1,000 | ||
テープドライブ | IBM TS1155 | 8 | ||
階層ストレージ管理システム | SpectrumScaleサーバ | HPE ProLiant DL360 Gen10 | 4 | - |
Spectrum Protect DB用ディスク | IBM V5030 | 1 |
ディスクシステムとテープシステムのアクセス速度について
大容量ディスクシステムにはIBM Elastic Storage Server GL6Sを採用しています。1システムあたりの最大シーケンシャルRead性能は36.6GB/sec、最大シーケンシャルWrite性能は29.0GB/secです。一般解析区画でログインユーザが利用可能なファイルシステムはgpfs1となっており、これは3システムで1ファイルシステムを構成しているためより高速なRead性能を期待できます。
大容量テープシステムにはIBM TS4500を採用しています。内部にはテープドライブとしてIBM TS1155を8台搭載しています。1ドライブあたり1つのテープカートリッジを360MB/sでread可能です。
階層ストレージシステムの概要
大容量ディスクシステム上で容量が大きく、かつ頻繁にアクセスが無いファイルはSpectrum Scaleの機能により大容量テープシステムに遷移します。テープシステムに移動したファイルについても従来通りのパスでアクセス可能です。テープシステムに移動したファイルのメタデータはディスク側でも保持していますが、実データを参照する際はテープシステムからディスクシステムに書き戻す作業が行われます。書き戻しが完了した時点で実データを参照可能となります。
上記の機能により、頻繁にアクセスがあるデータについては高速なディスクシステム上に配置し、頻繁なアクセスが無いデータは容量単価の安いテープシステムに配置することで大容量なファイルシステムとして利用可能です。