SSH公開鍵の設置方法
遺伝研スパコンではSSHログインは公開鍵暗号方式を使用しています。
以下の手順で公開鍵を遺伝研スパコンにアップロードしてください。
公開鍵のアップロードにはユーザーの計算機上のターミナルエミュレータ(Macの場合はターミナル、Windows の場合は PowerShell など)を使います。
1. 必要なコマンドがインストールされていることの確認
以下のコマンドを実行して、必要なコマンドがインストールされているか確認します。
ssh-copy-id -h
使い方が表示されれば、コマンドはインストールされています。
インストールされていない場合、
Macの場合はHomebrewやMacPortなどでssh-copy-id
コマンドをインストールしてください。
brew install ssh-copy-id
Windowsの場合はgit for windowsをインストールすることでssh-copy-id
がインストールされます。
- git for windowsの公式ページ https://gitforwindows.org/ からインストーラをダウンロードし実行してください。
- インストールが終了したら、「スタート」からGit Bashを起動してください。そうするとGit Bashのターミナルが表示されます。
- 表示されたターミナルから
ssh-copy-id -h
を実行してみてください。これでコマンドのインストールが完了したかどうか確認できます。
このようにしてインストールされたGit Bashからssh
, ssh-keygen
, ssh-copy-id
が実行できます。
(PowerShellからはssh
とssh-keygen
だけが実行可能です。)
2. 遺伝研スパコンへのSSH公開鍵の設置方法
ssh-copy-id
コマンドを使って、新しいSSH公開鍵を遺伝研スパコンに追加することができます。
ssh-copy-id
コマンドを使う場合は、 新しい鍵を-i
オプションに、既存の鍵を-o IdentityFile=
オプションに書くことにより、遺伝研スパコンにSSH公開鍵を追加することができます。
予めSSH公開鍵が遺伝研スパコンに設置されていない場合は、このコマンドは使えません。
一般解析区画の場合
ssh-copy-id -f -i ~/.ssh/id_ed25519_nigsc-gw.pub -o IdentityFile=~/.ssh/id_rsa youraccount@gw.ddbj.nig.ac.jp
個人ゲノム解析区画の場合
ssh-copy-id -f -i ~/.ssh/id_ed25519_nigsc-gwa.pub -o IdentityFile=~/.ssh/id_rsa youraccount-pg@gwa.ddbj.nig.ac.jp
3. SSHログインが可能であるかの確認方法
以下のコマンドで、ログインを行います。
ssh -i ~/.ssh/id_ed25519_nigsc-gw youraccount@gw.ddbj.nig.ac.jp
うまく接続できない場合は、よくある質問(FAQ)もご参照ください。
4. ~/.ssh/config
ファイルを使った設定
~/.ssh/config
ファイルを作成することで、毎回 -i
オプションを指定することを省略できます。
以下の設定を追加してください。
一般解析区画用の設定
Host gw
HostName gw.ddbj.nig.ac.jp
User youraccount
IdentityFile ~/.ssh/id_ed25519_nigsc-gw
Host gw2
HostName gw2.ddbj.nig.ac.jp
User youraccount
IdentityFile ~/.ssh/id_ed25519_nigsc-gw
個人ゲノム区画用の設定
Host gwa
HostName gwa.ddbj.nig.ac.jp
User youraccount-pg
IdentityFile ~/.ssh/id_ed25519_nigsc-gwa
Host gwa2
HostName gwa2.ddbj.nig.ac.jp
User youraccount-pg
IdentityFile ~/.ssh/id_ed25519_nigsc-gwa