ユーザーアカウント発行基準
遺伝研スパコンの対象ユーザー
国立遺伝学研究所は大学共同利用機関の一員として遺伝学を中心としたライフサイエンス系の研究・教育のためのリソース提供を目的としてスーパーコンピュータシステムの運営を行っています。
ユーザーは遺伝研スパコンを無料で利用できることを原則としていますが、事業継続性、計算資源の効率的利用の促進の観点から特に大規模データの保存、付加的なサービスの利用に対して課金によるサービスを行っています。
一方、スーパーコンピュータシステムは外国為替及び外国貿易法(外為法)の輸出管理規制の対象となっており、兵器製造目的な どで使用すると処罰の対象となります。このような背景から、遺伝研スパコンでは以下の方々を対象にログインユーザーアカウントの発行を行っております。
- 外為法の定める国内居住者でありかつ大学あるいは国公立研究機関の教員
- 1.の共同研究者、あるいは1.の指導の下にある研究者、学生、委託企業の研究者など (留学生、海外への転任、海外の研究者を含む)
ユーザーの責務
- 利用目的・成果については原則として公開となっております。
- ただし公開時期の延期を希望される場合はその旨承ります。
- セキュリティー上のトレーサビリティーの観点からアカウントの新規登録に際して責任者を指定していただいております。
- 責任者は上記の「外為法の定める国内居住者でありかつ大学あるいは国公立研究機関の教員」である必要があります。
- 責任者配下のグループ毎にリソース使用量が計算され、課金サービス利用時の算定対象となります。
- 課金サービスの利用には責任者からの利用計画表の提出が必要です。したがって責任者の了承なしに意図せず課金の対象になることはありません。
- セキュリティー上のトレーサビリティーの観点から、ユーザーアカウントを複数の人で共用する行為、および申請した目的以外での遺伝研スパコンの利用は固く禁止します。
- 違反した場合はアカウントの停止などの措置を取らせていただく 場合があります。
責任者の責務
責任者の方には以下について同意していただく必要があります。
- スパコンを用いた研究成果は基本的には公開になりますが、その際に公開の意思決定者であること。
- 大学共同利用機関の目的と照らして利用に問題のない機関に所属されていること。
- 利用者が申請した利用目的以外に遺伝研スーパーコンピュータを利用しないよう指導し、何か不測の事態が発生した際の原因及び責任関係の追跡可能性の観点から、ユーザーおよび責任者の本人確認、身分証明、連絡先の把握を所属機関にて行っていただけること。
- 課金が発生した時に責任者宛に請求書を発行しますがその時に所属機関の事務に扱っていただけること。これに関しましては現時点で課金が実際に発生するかしないかに関わらず考慮願います。
これらに関して問題なければユーザー本人が責任者ということでも構いません。
また、責任者の方にはユーザーのアカウントの新規登録に際して、誓約書の提出をお願いしています。