ユーザーアカウント発行基準
遺伝研スパコンの対象ユーザー
国立遺伝学研究所は大学共同利用機関の一員として遺伝学を中心としたライフサイエンス系の研究・教育のためのリソース提供を目的としてスーパーコンピュータシステムの運営を行っています。
ユーザーは遺伝研スパコンを無料で利用できることを原則としていますが、事業継続性、計算資源の効率的利用の促進の観点から特に大規模データの保存、付加的なサービスの利用に対して課金によるサービスを行 っています。
一方、スーパーコンピュータシステムは外国為替及び外国貿易法(外為法)の輸出管理規制の対象となっており、兵器製造目的などで使用すると処罰の対象となります。このような背景から、遺伝研スパコンでは以下の方々を対象にログインユーザーアカウントの発行を行っております。
- 外為法の定める国内居住者でありかつ大学あるいは国公立研究機関の教員
- 1.の共同研究者、あるいは1.の指導の下にある研究者、学生、委託企業の研究者など (留学生、海外への転任、海外の研究者を含む)
利用目的・成果については原則として公開となっております。ただし公開時期の延期を希望される場合はその旨承ります。
利用申込
- アカウントの新規登録はこちら。
- 事前にユーザーアカウント発行基準、利用規定、下記「責任者について」をご確認ください。
- 外国人および海外在住者については、下記「外為法に関する注意事項」をお読みください。
外為法に関する注意事項
国籍または居住地が日本の方以外について、審査のためアカウントの新規登録時に以下の情報をお願い致します。(関連法規等)の項をご参照ください。)
- 外為法の定める国内居住者であるか否か
- 特定類型か否か
- a) 過去における、大学・研究機関・企業への所属歴、研究内容
- b) 現在の勤務形態 (フルタイム、パートタイム)
- c) スパコンの利用期間(アカウント発行~ 年 月 日まで)
非居住者又は特定類型に該当する場合、本人の誓約書が必要となります。
記入例
# 外為法の定める国内居住者であるか否か。(居住期間6ヶ月以上か否か)
・申請者 OOOは 国内居住6ヶ月未満 / 海外居住中 / 海外に所属先が存在 ですので非居住者に該当します。
・申請者 OOOは 現在xxx大学に所属しスパコンアカウントを所有していますが、xx年xx月より下記海外研究機関に
所属変更となります。
# 特定類型か否か(6ヶ月以上在籍している(在籍が見込まれる)外国人で下記のいずれかに当てはまる場合特定類型に該当)
・現在も海外での雇用が継続している
・国費での留学である
# 下記についてご回答をお願いいたします。
a) 過去における 大学・研究機関・企業への所属歴、研究内容
(例)
20xx年xx月-20xx年xx月
xxx大学 (日本) 博士課程大学院生
タンパク質配列解析
20xx年xx月-20xx年xx月
xxx大学 (フランス) ポスドク研究員
xxゲノムデータに関するNGSデータ解析
20xx年xx月- 現在
xx大学 (日本) 現在の職名
xxゲノムシーケンスやRNAシーケンス情報の解析
b) 現在の勤務形態
フルタイム / パートタイム
c) スパコンの利用期間(アカウント発行~ 年 月 日まで)
責任者について
セキュリティー上のトレーサビリティーの観点からアカウントの新規登録に際して責任者を指定していただいております。
- 責任者は上記の「外為法の定める国内居住者でありかつ大学あるいは国公立研究機関の教員」である必要があります。
- 責任者単位でUNIXグループが作成されます。
- 責任者配下のグループ毎にリソース使用量が計算され、課金などの対象となります。
- 課金サービスの利用には責任者からの利用計画表の提出が必要です。したがって責任者の了承なしに意図せず課金の対象になることはありません。
責任者の方には以下について同意していただく必要があります。
- スパコンを用いた研究成果は基本的には公開になりますが、その際に公開の意思決定者であること。
- 大学共同利用機関の目的と照らして利用に問題のない機関に所属されていること。
- 利用者が申請した利用目的以外に遺伝研スーパーコンピュータを利用しないよう指導し、何か不測の事態が発生した際の原因及び責任関係の追跡可能性の観点から、ユーザーおよび責任者の本人確認、身分証明、連絡先の把握を所属機関にて行っていただけること。
- 課金が発生した時に責任者宛に請求書を発行しますがその時に所属機関の事務に扱っていただけること。これに関しましては現時点で課金が実際に発生するかしないかに関わらず考慮願いま す。
これらに関して問題なければユーザー本人が責任者ということでも構いません。
また、責任者の方にはユーザーのアカウントの新規登録に際して、誓約書の提出をお願いしています。
誓約書の雛形
- 誓約書①「申請者と責任者が同一の場合」
- 誓約書②「申請者と責任者が異なる場合」(申請者が共同研究者・学生などの場合)
誓約書
国立遺伝学研究所
所長
花岡 文雄 殿
管理責任者として申請者 ******* 様 の利用内容を把握し、適切に管理・指導いたします。
計算機の利用の結果、不適切な利用(アカウントの共用利用、申請内容と異なる目的での利用、
外国為替及び 外国貿易法に反する行為など)等の問題が発生した場合には
その責任を負うことを了承し不正利用はおこないません。
年 月 日
所属
氏名 印 (またはサイン)
以上
その他注意事項
- セキュリティー上のトレーサビリティーの観点から、ユーザーアカウントを複数の人で共用する行為、および申請した目的以外での遺伝研スパコンの利用は固く禁止します。
- 違反した場合はアカウントの停止などの措置を取らせていただく場合があります。