Slurm の実行時間指定
概要
Slurmでは、ジョブの実行時間を自分で指定する必要があります。
- 実行時間を指定しない場合、つまり、
#SBATCH -tを書かなかった場合、Slurmは、デフォルトの3日間を実行時間の上限として扱います。 - 各パーティションの実行上限、つまり、
-tで指定できる最大値は、124日です。124時間ではないので、ご注意ください。
長時間の計算を行う場合は、バッチジョブ投入時に実行時間を指定してください。 実行時間の指定方法の詳細は、「Slurm の実行時間指定」の「詳細」をご参照ください。
詳細
1. 実行時間指定は「決まった形」しか使えません
Slurm の実行時間は、自由に書けません。
使える形は これだけ です。
日-時:分:秒
これ以外は存在しません。
2. 各部分の意味(順番も固定)
日 - 時 : 分 : 秒
左から順に、
- 日:何日動かしてよいか
- 時:何時間
- 分:何分
- 秒:何秒
です。
3. 省略できるのは「日」だけ
3.1 フルで書いた例
#SBATCH -t 3-12:34:56
意味:
3日 + 12時間 + 34分 + 56秒
3.2 日を省略した場合
#SBATCH -t 12:34:56
意味:
12時間 + 34分 + 56秒
これは「12分」ではありません。
4. よく使う時間を「そのまま変換」する方法
4.1 10分
考え方:
- 日:0
- 時:0
- 分:10
- 秒:0
書き方:
#SBATCH -t 0-00:10:00
4.2 1時間
- 日:0
- 時:1
- 分:0
- 秒:0
#SBATCH -t 0-01:00:00
4.3 3日
- 日:3
- 時:0
- 分:0
- 秒:0
#SBATCH -t 3-00:00:00
4.4 1週間
1週間 = 7日
#SBATCH -t 7-00:00:00
4.5 3か月
Slurm は「月」を理解できません。
必ず日数に直します。
初心者向けの安全な考え方:
- 1か月 = 30日
- 3か月 = 90日
#SBATCH -t 90-00:00:00
5. 「この書き方はダメ」一覧(重要)
5.1 分だけを書く(ダメ)
#SBATCH -t 10
これはエラーか、別の意味になります。
5.2 10分のつもりで書く(実は10時間)
#SBATCH -t 10:00
Slurm はこれを
10時間 + 0分
と解釈します。
5.3 日と時間をコロンで区切る(ダメ)
#SBATCH -t 3:00:00:00
正しくありません。
6. コピペ用早見表
| 目的 | 実行時間指定(Slurm) |
|---|---|
| 10分 | 0-00:10:00 |
| 30分 | 0-00:30:00 |
| 1時間 | 0-01:00:00 |
| 12時間 | 0-12:00:00 |
| 1日 | 1-00:00:00 |
| 3日 | 3-00:00:00 |
| 1週間 | 7-00:00:00 |
| 3か月 | 90-00:00:00 |

